有明のり研究所
「世界一」にも認定! 究極をめざす有明海の海苔
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業種:
加工・製造・販売
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地域:
熊本市西区河内町
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代表商品:
塩屋一番 恵比寿焼海苔
インタビュー動画
おすすめ商品
塩屋一番 恵比寿焼海苔
出会いと開発のきっかけ
河内産海苔の真の価値を 多くの人に知ってほしい
熊本市西部に位置する西区河内(かわち)町は、有明海に面しており、海苔の生産が盛んな町です。私は代々海苔生産を営む家で生まれ育ったのですが、当時は熊本産海苔の評価はあまり高くなく、両親の苦労も目の当たりにしていました。 家業の海苔養殖に就いた後、30歳のときに漁協職員となって24年勤務しましたが、その間もやはり、熊本の海苔の価格が低すぎることに問題意識を持っていました。なかでも、当時担当した「塩屋地区」は生産者さんの数が少なく、出品ロットも少なかったため、評価はどん底。しかし地区の当人たちは何が悪いのか分からず、その状況を甘んじて受け入れている状態だったんです。 でも、私は有明海が育む海苔のポテンシャルを信じていました。山と海が近く、川から栄養が豊富に流れてくる、海苔養殖には絶好の環境だからです。私は行の業務として海苔の品質検査や等級格付け検査にも携わっていたため、その知見を生かして、塩屋地区の海苔の価値を高める架け橋になろうと決意しました。漁協で初めてホームページを作ったり、塩屋地区の生産者さん達とともに生産・出荷方法などを吟味しながらこの地区の海苔のブランド化を模索。2012年に「塩屋一番」ブランドを立ち上げました。こだわりと商品への想い
有明海という「テロワール」と 熟練の技術が生む、価値ある一枚
有明海は、干満差が約6メートルもある全国的にも珍しい環境を持つ海です。潮の流れが穏やかな内湾のため、満潮時には海苔を“ゆりかごの中の赤ちゃん”のように優しく包み込みます。そして干潮になると海苔はしっかり太陽を浴びて乾燥し、アミノ酸が凝縮され、旨味がぎゅっと閉じ込められていきます。 さらに、阿蘇などの山々から、白川・緑川・坪井川・菊池川など多くの川を通して豊富な伏流水と栄養塩が混じり合うことで、有明海苔ならではの独特の個性が生まれます。まさに、土地の力が味わいを育む“テロワール”と言える海です。 伝統の養殖技術が加わります。牡蠣殻で種を育てるところから始まり、支柱漁場に熟練の技で網を張り、意図的に海に浸からない時間を長くすることで、伸びにくく質の高い海苔を育てる工夫を凝らしています。また、収益よりも品質を優先し、一般より短い摘採期間で早めに収穫することも高品質の理由のひとつです。 かつて海苔は「ツルツルして黒く光っていること」が高評価の基準でした。しかし私は、海苔の真の価値は食味にあると考えています。見た目を良くするために海苔を強く洗いすぎると、せっかくの旨味まで流れてしまう。そこで、必要以上に磨き上げることはせず、優しく洗って塩分を整える製法を選びました。タンパク質含有量50%以上という高い基準を満たした海苔だけを「塩屋一番」として認定。一枚の網から約300枚しか採れない、極めて希少な海苔です。 こうして徹底したこだわりから生まれた「塩屋一番」は、歯切れの良さ、すっと溶ける口どけ、広がる香り、そして天然の旨味による柔らかな甘み、魅惑的な風味を持つ唯一無二の逸品に仕上がっています。届けたい思いと読者へのメッセージ
生産者と共に、 海苔文化を未来へとつなぐ
塩屋地区の生産者とともに、厳しい独自規格を設けて磨き上げてきた最高級海苔「塩屋一番」。私は令和3年に漁協を退職し、「有明のり研究所」を立ち上げてからは、生産・鑑定・流通まで一貫して手がける“海苔ソムリエ”として活動しています。現在も塩屋地区の海苔のコンサルタントとして、生産者の皆さんを継続的にサポートしています。 その努力が形となったのが、2024年の第五回熊本県海苔入札会。「塩屋一番 ○特」が、1束(100枚)12万円という史上最高値で落札されました(平均価格は1束2,693円)。そしてこの落札額は、「オークションで落札された最も高額な板海苔」としてギネス世界記録(TM)に認定。これを機に有明海苔の価値が改めて注目され、海外からの問い合わせも増えています。 かつて熊本産海苔の評価が低かった時代と比べると、塩屋地区の生産者のモチベーションは格段に高まりました。「もっと良い海苔を育てたい」と互いに技術を共有し支え合う、ひとつのチームのような結束が生まれています。より多くの海苔を「塩屋一番」に認定させたい、そんな前向きな空気が、地域全体の活力となっています。 こうした雰囲気をとても誇らしく感じる一方で、私は今後、世界に向けて有明海苔の美味しさを広げ、需要を高め、価格を引き上げることで、生産の伝統をつないでいく好循環”を作り出したいと考えています。 まずはぜひ、この最高級海苔「塩屋一番」を通して、有明海の自然と人の技が育んだ、やさしい甘みと香りを味わっていただきたい。そこに込められた価値を、きっと実感していただけるはずです。
つくり手の概要
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つくり手名
有明のり研究所
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住所
熊本県熊本市西区河内町船津1984-25
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電話番号
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SNS・HP
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